「願い」を使ったCMを考えてみた2 その1

調子に乗ってもう一遍考えてみた。
この前書いたやつがのっち編で今回はかしゆか編だ。
携帯のCMをイメージしてみました。



どうやらもうすぐ夜明けらしい。
机の上には携帯電話が開いたままになっていた。
放し飼いのハムスターのチョロくんとフーくんも夜行性なのか机の上で遊んでいる。

そうだ、昨日は携帯メールを送るタイミングを逃してしまったんだ。
この文章でいいのかこんなんで嫌われはしないかなんていろいろ考えているうちに深夜になってしまい、さすがにこの時間には送信できないなと思いながらウトウトしてしまって結局朝になってしまったようだ。

メールの送信先は中学生のころから憧れていた先輩だ。
先輩は三年生でこの冬休みが終わればあまり学校に来なくなる。そして卒業してしまう。
かしゆかは焦っていた。
今この想いに決着をつけないといけないような気がしていたしそうしたかった。
明日は二学期の終業式だ。
先輩のために入念に選んだクリスマスプレゼントをすでに10日前に買っていた。
それを明日渡したいと待ち合わせのお願いのメールを送ろうとしていたのだ。


温かいミルクティーが入ったマグカップを両手で包みながら少し口に含んだ。
チョロくんとフーくんはかしゆかの肩に乗っかったりして遊んでいる。
いままでこういうことは何回もあった、とかしゆかは思った。
大切なタイミングを逃してしまうのだ。
決断できずにズルズルと流されてしまう。
今度もまたそうなっちゃうのかなと半分はもうあきらめていた。



「明日の放課後、図書館で待っています。」




学校に行ってからは先輩の姿を見で追っていた。
友達の中で大きな笑い声をあげながら楽しそうに話している先輩。
こんな状況で話しかける勇気なんてさらさらなかった。

メールは結局送信できないままだった。
今日学校で会ったらすぐにプレゼントを渡せばいいやと思った。
こういう自分のずるさがいけないんだとわかっているけどなかなか変われないでいた。
好きな人とのことをいろいろと妄想するのが好きだったし妄想するだけでも幸せだと実際思っていた。

結局こういう考えに落ち着いちゃってる。また、だ。

かしゆかはそう思った。考えがグルグルと堂々めぐりを始めるのだ。
そして結局現状と変わらない方を選んでしまう。


のっちとあ~ちゃんは気持ち的に少し離れた位置でそんなかしゆかのことを見守っているようだった。
これはかしゆかの問題だ。かしゆかの思う通りに、できるだけやれればいいと。
先輩への気持ちも充分すぎるくらいに知っていた。
手を貸してやりたいがグッとこらえていた。かしゆかが後悔しないように、それだけを願っていた。



終業式を終えたら簡単なHRの後に放課になってしまう。
それほど残された時間はない。
先輩もどれだけ学校に残っているかわからない。

HR中、かしゆかは昨夜のことを考えていた。
もう会えなくなるかもしれない、と切実に思えた。
やっぱり会ってプレゼントだけでも渡そうという考えが心の中の80パーセントくらいを占めた。
告白とかじゃなくてとにかく会ってプレゼントだけ渡そうと。
そう思うと少し楽になってすぐにできそうな感じに思えてきた。

まさにその時のことだった。終業のチャイムが鳴りハッと目が覚めたような感覚を覚えた。
かしゆかは振り返りざまのっちとあ~ちゃんに
「ちょっとやらなきゃならないことがあるから。」
と告げた。
「うん、わかってる。」
とあ~ちゃんは首を縦に振りながら言った。
かしゆかはカバンの中のプレゼントを確認して先輩のいる教室へと急ぐ。
のっちとあ~ちゃんは顔を見合せた。そしてバレない様にかしゆかの後を追った。




つづく

長くなっちゃった(´・ω・`)
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